ONE for GIRL,GIRL for ONE

同性愛者(♀)が独特の視点で恋愛とモテる方法について考察します。

「毒親」と「だめんず」に通ずる対人関係の闇とは?

最近「毒親」という言葉をよく聞きます。
今回の記事は、毒親って知れば知るほど恋愛と似てるな~、という話です。

 

「毒親」ブームとよく似ている、ゼロ年代の「だめんず」ブーム

私が「毒親」という言葉を知ったきっかけは田房永子さんという方の漫画を読んだのがきっかけです。

 

母がしんどい<母がしんどい> (中経☆コミックス)

母がしんどい<母がしんどい> (中経☆コミックス)

 

 

作者自身の体験談を元に、娘の人生を縛り付ける母親の姿が描かれています。
このマンガはヒットし、「うちのお母さんもこの漫画と一緒だ……!」と声をあげる女性が急増しました。
テレビでも似たような特集が取り上げられ、いつのまにか「毒親」という言葉が浸透し、類似語として「毒母」や「モラ母」という言葉も生まれたりし、今や一般的に使われるようになっています。
この漫画が一連の毒親ブームの火付け役のひとつだと言っても過言ではありません。

ある種ワイドショー的なノリにも似た、刺激的な内容の実体験漫画が火付け役となって多くの女性の「あるある」共感を生み、一般語にまで浸透する……。
約10年前にも、同じようなムーブメントがありました。
倉田真由美「だめんず・うぉ~か~」です。

 

だめんず・うぉ?か?(1) (SPA!コミックス)

だめんず・うぉ?か?(1) (SPA!コミックス)

 

 ギャンブラー・虚言癖・暴力男。だめな男たちを「だめんず」と称して、そんな男たちばかりをつい恋愛相手・結婚相手に選んでしまう女のことをだめんずを渡り歩く女=だめんずうぉ~か~と呼び、様々なだめんずうぉ~か~の壮絶な恋愛体験談を作者の実体験も交えた形で描いた本作はベストセラーになり、「だめんず」という流行語を生みだしました。

だめんずと毒親の共通点を挙げると

  • 内容がセンセーショナルで、ゴシップ週刊誌に似た刺激がある
  • 主に女性が共感する内容である
  • 実は自分もそうなんじゃないか、と隠れていた問題を顕在化させる求心力がある

です。

「毒親」と「だめんず」は同じ人種?

「母がしんどい」の著者、田房永子さんは「毒親」のことを
「そのような確固たる存在がいるのではなく、あくまで子が感じる概念のことを言う。
たとえば同じ両親をもつ姉妹でも、姉にとっては毒親で、妹にとってはそうではないということがある」
と定義しています。
(余談ですが「だめんず・うぉ~か~」には、ヒモ男が自分と別れて他の女と付き合い始めたとたん、女に貢ぐ男になったというエピソードがあります)

ホニホニの母は相当エキセントリックな人でしたが、私にとってはさほど毒親ではありませんでした。
今思えば育児放棄だったかもと思うし、金を取られたり、理不尽な罵倒を浴びせてくることはよくありますが、幸い縛り付けるタイプではなかったので、元々気ままな性分の私は外で遊んでばかりで、母と一緒にいる苦痛から回避できていました。

ただ、私がレズビアンなのは母の影響なのではないか、と思うことはあります。
母を肯定しなければいけない、母を許して楽になりたい、という深層心理が、世の女性を愛したいという意識につながっていったのでは?

親子愛と恋愛は基本的に別物です。
しかし、親の愛を充分に得られなかった子が恋愛で失敗を重ねる傾向があるのと同じように、親子愛の延長線上に恋愛観があります。

私が「自分がレズビアンなのは母の影響なのではないか」と思ったのは、田房永子さんの最新刊「それでも親子でいなきゃいけないの?」における母の描写が、自分の恋愛あるあると非常にかぶる内容だったからです。

 

それでも親子でいなきゃいけないの? (akita essay collection)

それでも親子でいなきゃいけないの? (akita essay collection)

 

 

代表的なのはこのシーン。

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こちらがどのように動いても「私ばっかり!」と一方通行な感情を爆発させる。
「私ばっかり」は正に前回の記事で書いた元カノ、萌さんの口癖でした。

 


さらに本の中にはこのような記述もあります。

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母と連絡を絶ってから、なぜか母と似てる人と付き合っちゃう。
私の母と萌さんも似ていました。この漫画と同じで人の悪口ばかり言う、口汚い言葉で人を罵ることが平気、そして人の話を全然聞いてない。少しでも感情が高ぶると全く会話が成立しない。
萌さんは私の母のことを嫌っていてあまり会いたがりませんでした。たぶん同族嫌悪だったのでしょう。

私は母の呪縛などものともせず悠々と人生を送ってきたつもりでしたが、性的指向(ビアンであること)と好みのタイプにおいて思いきり母の呪縛にかかっているのかもしれません。
無意識に恋愛の面で、母との関係性を補完しようとしていたのかもしれませんね。

恋人とは、やがて自分の家族になるかもしれない第一候補者です。
だから親との関係性と恋人との関係性というのは自分の人生や生活に密接に関わってくる存在という意味では同種の存在で、
「毒親」と「だめんず」が非常に近しい危険な匂いを放っているのも当然なのでしょう。

 

 おまけ

 特に教訓も何もない今回の記事でした。
田房永子さんの最新刊「それでも親子でいなきゃいけないの?」や他の毒親もの、面白いので是非読んでみて下さい。
あと最近の毒親もの漫画は「ゆがみちゃん」なんかもおすすめです。かわいいタッチの絵柄なだけに、壮絶な内容のギャップが心に刺さります。

ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ<ゆがみちゃん>

ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ<ゆがみちゃん>

 

 

さて、ここまで書いてきたのは「毒親」の中でも主に母親に関しての話でした。
しかし、「毒親」は当然父親も含まれます。
「それでも親子でいなきゃいけないの?」の終盤では作者の父親についても描かれているので、「うちの場合、母よりも父の方がヤバい」という人もぜひご覧ください。毒父あるあるがたくさん描かれています。

でもここ↓だけはちょっとひとこと。

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都合悪くなると体調悪くなる人、男の人だけじゃないですからね……w
詳しくは以下の記事をどうぞ。

 

それではまた次の記事でお会いしましょう!