ONE for GIRL,GIRL for ONE

同性愛者(♀)が独特の視点で恋愛とモテる方法について考察します。

寝た女性に共感しない、という優しさ

Hotel
Hotel / Daniele Zedda

 

村上春樹を好きな男性の本音、女性の本音とは?

最近はてなブログで見つけたこの記事。

 

toianna.hatenablog.com

 

上記事の要点をかいつまんで書くと

  • やった女の数を増やすのが趣味の男の部屋は女受けがいいように計算され尽くしている。
  • 高確率でそのような男の部屋には村上春樹が置いてあるが、これは計算ではなく、単純に好きらしい。
  • 村上春樹の世界観は、ヤリチンの「女をモノとして扱う」感覚に非常にフィットする。

というようなことだそう。

村上春樹は女性のファンもたくさんいて、ではこのブログの言うような「女性をモノとして扱っている男が好む」小説を、女性も好むのか?
それは、女性たちも「モノとして扱われたい」願望があり、その扱われ方が尊厳を傷つけるものでない限り、ある意味女性も男性をモノとして扱っているんじゃないか、
とかなんとか考え始めるとキリがないのでこの話はやめにします。
女性におけるモノ扱いと尊厳を守ることの違いについては以下の記事にも書いています。よかったらご覧下さい。

 

 

村上春樹の話はどうでもよくて、

私が響いたのはこの部分。(以下、冒頭ブログを引用)

彼らは女性の内面に興味を持たない。もし彼らが女性に深く共感しながらヤリチンを続けていたら精神的に病んでしまうだろう。(中略)人間関係を数でこなそうとするとき、相手への共感性はノイズとして除外されるのである。


 私は、ここでいう「彼ら」と同じ風に思っていたことがあります。
自分の中で埋まらない空白を埋めるために女性を利用していました。

その頃の私は非モテから脱出していて、モテるターンに入っていたといえるでしょう。
毎日とっかえひっかえで女性と会う約束を取り付けては、隙あらばホテルへ行っていました。

体の関係を持つと情がわいてしまうのが人間です。女性たちの中には私に恋心を抱いてくれる人も何人かいました。
でも、私は彼女たちの遠回しな言い寄りを、鈍感な振りをしてかわしていました。

でも一人だけ、かわしきれない女の子がいました。

その子は20歳そこそこで、心の病気を持っており、レズビアンで、親の宗教問題に悩んでいました。

 

彼女の口癖は「私だけ荷物が多すぎだよー」でした。
いろいろ言いたいことはありましたが、こういう子たちにとって正論は暴力と何の変わりもありません。私は何も言いませんでした。
そんな彼女が、体を重ねた私に情を抱いてきているのは態度で分かったし、私もまたそんな彼女を愛おしく思えてきていました。

 

しかし私は、彼女と楽しく寝ることはできても、彼女の荷物を引き受ける度量は全くありませんでした。大好きだけど付き合うことはできない。残酷ですが、私の中でそれは決まっていることでした。自分は彼女を抱えて生きていけるほど強い人間ではありません。

 

彼女もそれを分かっていて、曖昧な私に対して追い詰めるような言動は一切取りませんでした。そこがまた愛おしく感じてしまう。
ひとつだけ彼女が私に対してお願いしたのは
「私以外の人に可愛いって言わないで」というものでした。
だから、他の女性と寝ていろんな褒めちぎっても、こっそり「可愛い」というワードだけは言わないできました。

でも本当は、そうやって約束を守ることこそひどい行為だったように思います。
だってどうせ付き合わないんだから。

またいずれ詳しく書きたいと思いますが、
結局この彼女とは体だけの関係を重ねた末にひどく後味の悪い別れを迎えました。

女性に共感しないという優しさ

ここでもう一回、冒頭に紹介したブログの引用を貼ります。

彼らは女性の内面に興味を持たない。もし彼らが女性に深く共感しながらヤリチンを続けていたら精神的に病んでしまうだろう。(中略)人間関係を数でこなそうとするとき、相手への共感性はノイズとして除外されるのである。

 

彼らが数をこなすことで満たしたい欲望は、恋愛ではありません。
性欲ですらないのかもしれません。
私がかつて彼らのようであった頃満たしたかった欲望は、ズバリ承認欲求でした。
女性たちから引く手あまたのモテる人間と思われたい。
自分自身がそう思えるだけの数をこなしておきたい。

そういう欲求を満たす行為は大事だと、今でも思います。
あの頃の遊んでいた自分がいるから、今「もうああいうことは卒業だ。次のステップへ行かないと」と余裕を持って考えられる自分がいるからです。
そういう意味ではヤリチンも悪くないんじゃないかと思います。

 

でも、ルールの徹底は必要でした。
ヤリチンならヤリチンらしく、下衆を貫くこと。
自分が自信を持ちたいがために女性を利用している立場なのに
女性の辛さに共感していたわろうとするなんて、最悪です。
出来もしない優しさをちらつかせるのは只の傲慢です。

とにかく私はこの時の経験でまさに病んでしまい、しばらく食事もまともに出来ませんでした。


優しさってなんでしょうね。
ヤリ捨てして「あいつ最低だった」って女性に口汚しくののしってもらう、
そういう優しさもあるんじゃないか?
そして私はぜんぜん優しくない人間だな……と思ってしまうのです。


いつにもまして取りとめのない記事でしたね(^^;)
ではまた次の更新で!